統合失調症の子供のケアについて、かつて統合失調症の子供だったわたしがお話しします。
くるんちゅです。久しぶりに病気の記事を書こうと思います。
今日は、かつて「統合失調症の子供」であったわたしが、そのときまわりの大人たちにしてほしかったこと、そして統合失調症の子供だったわたしからのメッセージを、実体験に基づいて、「統合失調症の子供目線」で、書いてみようと思います。
もし興味がおありでしたら、読んでみてくださいね(*^^*)
では、どうぞ。
↓(※わたしの少女時代の症状などをくわしくまとめた記事はこちらです)↓
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子供が統合失調症にかかった時に感じること
その子によって差はありますが、発症したてのころは「自分はおかしいのかもしれない」となんとなく感じているばあいが多いと思われます。
そのときに起こる感情は「不安、恐怖」など、辛い感情であることが多いです。
それに対し、自分の感情や症状について、的確にまわりに伝えてわかってもらうことはとても難しいです。
(幼さゆえに伝えるための言葉をしらないためや、恐怖感からなど、理由はさまざまです。)
つまり、得体の知れない恐怖や不安を、伝えられない、わかってもらえないという苦悩を、ちいさなからだで抱え続けることになってしまうのです。
これは、とてつもない苦しみです。
まず最初にしてあげられること
そんな得体の知れない恐怖や不安におしつぶされそうな子供を見たとき。あるいは、我が子がそういった苦しみを感じていると思ったとき。
まず最初にしてあげられること。
それは、「苦しみを無視せずに、感情によりそってあげること」です。
具体的に説明します。
例えば、あなたのお子さまが、統合失調症による幻覚や幻聴に苦しめられているとします。
そのとき、一番されてしまったらつらいことは、苦しい気持ちを無視され、頭ごなしに怒られることです。
幻覚や幻聴など、統合失調症の症状は、すべてがおそろしいほど生々しい現実、事実として、本人には感じられます。
その本人にとってのリアルを否定されることは、たいへんつらいことです。
たとえ話を使って説明しましょう。
このブログをいま読んでいるあなたは、たぶん、スマートフォンかパソコン、タブレットなどでこのページを見ているでしょう。
そして、誰かに「今、くるんちゅ日記を見ているよ」と言ったとします。
そうしたら、その誰かはこう言います。
「そんなブログは幻覚だ!なにばかなことを言っているんだ!そんなものは存在しない!頭おかしいんじゃないの!?」
あくまでたとえ話ですのであえてすこしきつい口調にしましたが、現実を否定され、一方的に怒られるとはこういう感覚に近いのです。
自分が現実だと信じているものが否定され、根底からゆらぐおそろしい感覚は、おそらく人生経験の浅い子供のほうが感じやすいです。
そこを、(いろいろ思うことはあるでしょうが)、なるべく苦しみや不安を無視をしないであげて、寄り添ってあげるという方法でケアしてあげるのです。
「うんうん、そうだったね、そんなものが見えたのね、つらかったね。」と。
子供が見せるサインと、どこに相談するか
子供は、ときどき「幽霊がみえる」「足音が聞こえる」などといったりします。
本人がまったく苦しんでいない場合、悪化しない場合は、もうすこし様子を見ていて問題ないかもしれません。(あまり心配な場合は、病院に連れて行ってもよいかもしれませんが。)
ですが、徐々に悪化したり、苦しんでいる様子があるときは、要注意かもしれません。
もちろんなんともない場合もありますが、統合失調症という病気は、放置していて治ることはほぼないからです。素早く治療につなげ、治療を継続することが、予後に影響します。
子供の統合失調症を疑ったときは、児童精神科医などに相談してみましょう。
いきなり精神科につれて行くのに抵抗があるばあいは、学校にカウンセラーがいる場合もありますので、そちらから相談することもできます。ひとりでかかえこまず、ひみつを守ってくれる専門職のかたにおはなしすることがいちばんです。そうすれば、窓口を教えてくれるかもしれません。
最後に、役に立ちそうな情報を、貼っておきます。
全国の児童精神科についてです。
スクールカウンセラーについてです。
子供の統合失調症についての実例と解説が載っています。
↓統合失調症関連の過去記事は、こちらです。↓